僅少(きんしょう)とはどんな意味なんでしょう?
ここでは意味や読み方、使い方を分かりやすく紹介します。
なんとなく漢字から連想して理解してるつもりですか?
えらい勘違してるかもしれませんよ。
僅少の意味はなんでしょうか?
僅少(きんしょう)とは「残りわずか」という意味です。
わずか という意味の「僅」と
すくない といういう意味の「少」が合わさった漢字です。
漢字からなんとなく意味は想像できますよね。
どうして合わせる必要があったのでしょうか?
僅少の語源
僅少は日本で生まれた言葉です。
漢字の本場、中国では
僅少という漢字は使われていません。
「小」(シャオ)という言い方が一般的です。
他にも「轻微」(チンウェイ)、
「很少」(ヘンシャオ)という言葉もあります。
そもそも「僅」という漢字が使われていません。
「僅」の由来
「僅」は にんべんとの2文字から成り立っています。
にんべんは「人」を表す文字です。
右側の「革」に似たような文字は火の上で
動物の革を乾かす様子を表した文字なんです。
乾いて革の水分が少なくなることから
わずか という意味で使われています。
日本で作られた漢字
漢字って全部中国から来たんじゃないのです。
日本人が作った漢字が
中国で使われていることもあります。
江戸時代末期から西洋の文化や思想を取り入れ、
それを中国から学んだ漢字で表現され
日本独特の漢字が生まれていきます。
20世紀はじめの日清戦争で日本に敗北した清王朝は
日本に多く派遣し、学んだことを中国に持ち帰っています。
その中に和製漢字があり、
中国でも使われるようになります。
中華人民共和国の「人民」と「共和国」は
日本で作られた漢字 だなんて
中国人は知ってるんですかね?
僅少の使い方
よく使われる場面は、商品の在庫が少ないときです。
お店に行くと「在庫僅少」の文字を見かけます。
意味は正確に知らなくても残り少ないんだなと
なんとなく分かります。
どれくらい残っているか?という
明確な個数は定まっていないので、
店側の感覚次第で在庫数は変化します。
僅少はへりくだった言葉ではないので、
より丁寧な表現をしたい場合は
「些少」(さしょう)のほうが
腰の低い表現となります。
僅少の読み方
僅少の読み方は「きんしょう」です。
「きんしょう」と耳で聞いただけだと
金賞、菌床、金将といろんな言葉が連想させられます。
ですので目で見るのを前提とした
使い方でなくてはいけません。
店頭での掲載や文書での表現で使うようにしましょう。
まとめ
僅少(きんしょう)は「残りわずか」という意味
和製漢字は中国でも使われている
店舗で使用される場面が多い
音で聞くと紛らわしいので文書での表現が良い
僅少という文字の類似後なんて
探せばいくらでもありますよね。
それに「わずか」や「少ない」みたいな
簡単な言葉を使えばいいのに
ややこしくしてるんでしょうね。
日本人の文字に対する美意識というか
頑固さが垣間見れる部分と思います。
屠るの意味は知ってますか?
↓ ↓ ↓
屠る(ほふる・はふる)の意味!英語で何というかご存知でしょうか?