雑学 テニス

テニスで使ってる雁行陣とは?戦術を分かりやすく解説します!

 

 

テニスのダブルスでよく使う雁行陣って何?

 

 

ここではテニスの基本陣形である

雁行陣について分かります。

 

 

おさえておきたい基本戦術はあるのでしょうか?

 

 

ここを読めば雁行陣での動き方が

迷わなくなりますよ!

 

 

テニスで使ってる雁行陣とは?

 

雁行陣とはテニスのダブルスで使う陣形で

前衛(ネット側)と後衛(ベースライン側)に

役割を明確に分けてプレーする戦術です。

 

 

テニスは必ずサーブを打つところから始まるので

後衛がサーブかリターンをする担当となり

前衛はボレーをする担当となります。

 

 

何も打ち合わせをしていなくても

自分の役割が分かりやすいので

初心者が初めに習得する陣形として最適です。

 

 

「雁行」ってけっこう難しい言葉使ってますよね。

 

 

雁行陣は鳥の飛行陣形が由来

 

鳥がひらがなの「く」の字のように

陣形を作って飛んでいるのを見たことありませんか?

 

 

あの陣形で飛んでいる鳥は

渡り鳥である「雁」(がん)なのです。

 

 

他の鳥は群れにはなっているのですが

きれいな陣形を作って飛ぶ種類はいません。

 

 

先頭から斜めに配列している様子が

テニスの前衛、後衛の斜め配置と似ており

雁行陣と名付けられたのです。

 

 

雁がきれいに並んで飛んでいるのは

きっちりした性格だからではないですよ。

 

 

雁が並んで飛ぶ理由

 

雁は渡り鳥なので、冬になると

温かい南の地域へ長い距離を飛びます。

 

 

でもずっと羽を動かすのはしんどいです。

 

 

陣形を作って飛ぶことにより

 

 

前列の鳥が動かしている羽の気流を使い

後列の鳥は少ない力で飛ぶことができ、

体力を温存できるというわけです。

 

 

それを交代しながら飛んでいるのですね。

 

 

雁って賢い鳥ですねー。

 

 

テニスでは陣形の形を言ってるだけで

気流とかは関係ないですけどね。

 

 

でも前衛が頑張ってくれると

後衛側は助かる気持ちは似てます。

 

 

雁行陣はテニスだけじゃない

 

雁行陣は硬式・軟式テニスでしか

使われていないと思うでしょうが

元は古代中国で作られた 戦で使う陣形です。

 

 

風后(ふうこう)という王様が

戦術として編み出しだ陣形だそうです。

 

 

その後、有名な「孫子」「諸葛孔明」

なども戦いで利用しています。

 

 

戦いではどんな特徴がある?

 

戦いで使われていた雁行陣は

 

 

先頭付近の兵隊が敵の発見や対峙、

後方は大将の護衛や休息というように

渡り鳥と同じような発想です。

 

 

古代の人は渡り鳥の飛んでる光景を見て

陣形だけでなく、本質まで見抜いてますね。

 

 

テニスではどんな使い方をするのでしょうか?

 

 

雁行陣の戦術

 

雁行陣の基本的な戦術を紹介します。

 

 

前衛・後衛と役割が違うので

それぞれおさえておきましょう。

 

 

雁行陣の前衛の役割

 

前衛はチャンスボールを決めることを考えます。

 

 

チャンスボールは自分のところに飛んできた

勢いがなく、ボレーやスマッシュで

ポイントが取れそうな返球のことで

 

 

常に狙うべきボールです。

 

 

攻撃的なポジションといえるでしょう。

 

 

チャンスは待ってても来ない

 

前衛にボールを取らせるということは

劣勢になるといってよいでしょう。

 

 

なので相手は前衛にボールは打ってきません。

 

 

ということは自分からチャンスボールを

狙いに行く必要があります。

 

 

前衛の基本ポジションから

なんとかボールを打ちにいこうと

相手がボールを打つ瞬間

 

 

コートの中央に寄っていくことを

「ポーチ」といいます。

 

 

積極的にボールを打つ姿勢じゃないと

相手は驚異には感じませんし

お荷物になるだけですよ。

 

 

リスクを負ってでもポーチしましょう!

 

 

ポーチに出るタイミング

 

ポーチに出るタイミングは

相手の打つ場所や体制で変わります。

 

 

基本は中央寄りやバランスの悪くなった

ショットであれば、どんどんポーチを狙えます。

 

 

積極的にポーチに出る習慣が出来ていれば

どのタイミングがよいか分かってきます。

 

 

ポーチに出ないと分からない感覚なので

臆することなくポーチしましょう!

 

 

雁行陣の後衛の役割

 

後衛は主に相手前衛に捕まらないように考えます。

 

 

前衛の役割の時にも言いましたが

前衛にボールを取らせるということは

劣勢になることと比例してますので

 

 

相手前衛の動きには注意すべきです。

 

 

ボールを触らせないショットを打つ

 

相手前衛にボールを触れさせることなく

ショットを打ちたいなら「ロブ」です。

 

 

ロブといっても派手に高く上げる必要はなく

 

 

練習でラリーを打つように

適度にスピンをかけ、

 

 

相手コートのベースライン付近に

ボールが弾むよう山なりの弾道で打ちます。

 

 

こういうショットはテニスでは重要で

シングルスであっても攻められにくく

習得していると重宝します。

 

 

スピードよりコントロール重視で

 

スピードがあるボールを打ってれば

いくら前衛に取られても大丈夫に思えますが

 

 

ボレーはタイミングよくラケットの面に

ボールが当たれば飛んでいってしまうので

思わぬ被弾を浴びることになりかねません。

 

 

前衛に触らせないことが大前提なので

山なりのスピン弾道ショットは必須です。

 

 

カッコよく言うとナダルの代名詞でもある

「エッグボール」ってやつですね。

 

 

初心者には難しいショットではありますが

どんな場面でも使える万能さがあるので

ぜひ会得したいですね!

 

 

前衛との駆け引きを楽しむ

 

後衛同士で打ち合っている中でも

常に相手前衛の動きには注目しておきます。

 

 

こっちは前衛に取られたくない。

 

 

相手ははボレーがしたい。

 

 

とても矛盾した話なのですが

この駆け引きを制したほうが勝ちです。

 

 

テニスはスポーツなのですが

相手との心理戦のような部分もあり

それがまた面白いんですよねー。

 

 

まとめ

 

雁行陣

・前衛と後衛に役割を明確に分けてプレーする陣形

・前衛はチャンスボールを決める役割

・後衛は相手前衛に捕まらないように打つ

 

 

今回は簡単に説明しましたが

テニスはとても奥が深いスポーツです。

 

 

いろんな場面が生まれるので

判断する答えは無数にあります。

 

 

それでも最善を判断をして

プレーしていかないといけません。

 

 

しかし、基本の動きはありますので

 

 

山なりの深く打つショットや

ポーチの出るタイミングなどは

 

 

徹底的に練習をしておけば

長いテニス人生の中で 役立ちますよ!

 

 

 

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