テニスには「デュース」という言葉があります。
ここではデュースの綴りや意味、由来が分かります。
スポーツで使われる言葉を深く知って
もっとテニスを好きになりましょう。
テニスで言ってるデュースの綴り
デュースの綴りは「deux s」と書きます。
deux(デュー)の複数形ということで
「s」が付いているのですが
「deux」という単語は英語にありません。
デュースはフランス育ち
デュースはフランス語からきています。
バレエダンスのレッスンの掛け声で
「アン、ドゥ、トロワ」って言ってますよね？
あれはフランスの数字の呼び方で
「ドゥ」は「2」を表します。
「ドゥ」複数形である「デュース」は
2人とも2点連取しなくてはいけないと
解釈することができます。
英語での捉え方
英語にも「deuce」という綴りで
単語が存在しています。
意味は「トランプの2の札」「サイコロの2の目」
「二世」と数字の「2」を表す意味で
テニスのデュースを連想できそうです。
テニスがフランス生まれのスポーツと考えると
フランス語という説が濃厚なのですが
似たような意味なのが悩ましいところです。
デュースの意味
テニスでいうデュースは
勝ちとなる1歩前の状態で
お互いの得点が同じになるという意味です。
言葉にすると説明しにくいですね。
テニスでは先に4点ポイントを取ったほうが
1ゲームアップとなり、
何ゲーム取れたかで勝敗を決めるスポーツです。
30-30でもデュース
ルール上は30-30(サーティーオール)は
デュースとは呼びませんが
2点連取すれば1ゲーム取れるので
状況はほぼ同じです。
でも 30-30 と 40-40 では
緊張する感覚に違いがあります。
30-30を重要と考えるかによって
テニスの試合展開も変わってきますので
覚えておくとよいでしょう。
デュースの由来
デュースが誕生したのは
テニスを公平にするためです。
語源がフランスにあるということは
フランスに由来があると考えられます。
マグレの1点を防止する
テニスは自分の打ったボールが
相手コートに入り、打ち返すことが
できなければポイントになります。
中には思うようにラケットにボールが当たらず
意図的じゃない方向にボールが飛んでいき
ポイントを取れるというケースもあり、
それじゃお互い気持ち良くないですよね？
デュースになると2ポイント連続で
取らないといけなくなるので
事故によるゲームポイントの確率が減ります。
お互い納得して勝敗を決めたいはずです。
決闘との差別化
中世ヨーロッパには「決闘」という
文化が存在しています。
犯罪者に間違いないのに、裁判では
証拠がそろわず無罪になる場合や
土地の所有を巡る争いで
決闘を申し込むことができ、
正式な裁判の手続きのひとつでした。
負けは「死」を意味するものである為
スポーツであるテニスには似つかわしくないです。
江戸時代の日本でも決闘文化がありましたが
テニスで「果たし状」送られてきたらビビリます。
テニスは1度負けても再戦できるし
同じ相手でも結果が違ってくることもあるので
対策を考えるのも楽しいですよね。
適度な緊張感を楽しむ
実際、テニスをやると分かりますが
デュースになると緊張しますよね？
もし、デュースがないゲームでは
1ゲームに対し、1度しか味わえません。
2点差離さないといけないデュースでは
あと1ポイントで決まるという
緊張感を数回味わうことができます。
緊張感のある試合はより真剣になるので
デュースはフランス貴族のお遊びだったテニスが
ここまで発展した陰の立役者かもしれません。
まとめ
デュースの綴りは「deux s」と書く
フランスの数字「2」の複数形を表す
勝ちとなる1歩前で得点が同じになるという意味
テニスを公平にするために出来たルール
最近では時短の影響で
スーパータイブレークのような
デュースを使わない公式試合も増えてきました。
この先、デュースがなくなるのでしょうか？
私はガチ勢ではないのでどっちでもいいですが
ひとつの文化が無くなる寂しさはあります。
うまく共存させていってほしいものですね。
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