雑学 言葉

「物故」の読み方や意味は?「逝去」や「召天」との違いは?

 

 

「物故」の読み方や意味は何でしょうか?

 

 

ここでは「物故」の読み方や意味を紹介しています。

 

 

「逝去」や「召天」との同義語との違いも分かります。

 

 

これを見れば誰かに教えてあげたくなりますよ!

 

 

「物故」の読み方や意味は?

 

「物故」の読み方は「ぶっこ」と言います。

 

 

「物故」の意味は「人が死ぬこと」です。

 

 

こんな言い方あるの知ってましたか?

 

 

私は39年生きてきて初めて聞きました。

 

 

なぜ「物故」は聞き慣れない?

 

「物故」は日常では使われません。

 

 

式典や行事の時にたまに聞くくらいです。

 

 

普段使うなら「死去」や「逝去」が

圧倒的に多いでしょう。

 

 

「物故」を使う場面は

慰霊祭や法典などの

 

 

死んだ人への供養をする名称として

使われることが多いです。

 

 

 

 

同義語である言葉を入れ替えると

少し気持ち悪い表現となります。

 

 

物故棋士で取り上げてみましょう。

 

 

物故棋士の言い換え例

死亡 → 死亡棋士

逝去 → 逝去棋士

召天 → 召天棋士

帰らぬ人 → 帰らぬ棋士

仏様 → 仏棋士

亡き者 → 亡き棋士

 

 

言い換えると「物故」が

しっくりくるのが分かると思います。

 

 

「物故」の語源

 

「物故」の語源は中国の古い書物からきています。

 

 

「荀子」(じゅんし)という紀元前300年頃の

中国の思想家が書いた書物「荀子 君道篇」

に記載されています。

 

 

「荀子 君道篇」には君子の情報源は

優秀な側近が必要だというような

現代でも通用する考えが書いてあり、

 

 

人主も遊觀(ゆうかん)・安燕の時

有らざること能わず、則(しこう)して

疾病・物故の變有らざることを得ず。

 

 

簡単に訳すと

 

 

君主だって遊んだり休んだりするし

病気や死去の不幸事がいつ

身の回りに起きるか分からない

 

 

という意味で書かれており、

 

 

ここで「物故」が使われています。

 

 

「逝去」や「召天」との違いは?

 

「物故」と同じような同義語は

たくさんありますが違いがあるのでしょうか?

 

 

「逝去」(せいきょ)

 

「逝く」を(いく)と読むので

「逝去」を(いきょ)と読む人が多いですが

(せいきょ)が正しいです。

 

 

「ご逝去」とも言われるように

「死去」よりも丁寧な表現です。

 

 

「物故」は「死去」と同じ表現なので

 

 

「逝去」は「物故」より丁寧な表現といえます。

 

 

「召天」(しょうてん)

 

「神のいる天国へ行く」という意味で

キリスト教で使われる言葉です。

 

 

仏教の教えでも死んだら天国へ行くので

意味は同じですが

 

 

「召天」はキリスト教の使う言葉です。

 

 

「物故」は中国からの言葉なので

仏教が関係してそうですが

宗教とは関連がないです。

 

 

どんな宗教でも使うことができます。

 

 

「死」を表現するのは難しい

 

一言で「死」というだけなのに

かなり多く「死」に対する表現が多いです。

 

 

これには日本人の奥ゆかしさがあります。

 

 

「死」に対するマイナスなイメージを

出来る限りの表現でオブラートに包み

 

 

悲しみや憎しみを軽くしたいという

思いが伝わってきますね。

 

 

英語では表現方法が少ない

 

英語では「dead」(デッド)か

「die」(ダイ)しかありません。

 

 

「death」(デス)は名詞になるので

動詞としては使われません。

 

 

いくら大切な人だろうと

有名人だろうと「dead」です。

 

 

いくら文化の違いと言っても

ちょっと素っ気ない感じですね。

 

 

中国は考えが似ている

 

漢字の本場、中国でも「死」という言葉は

不吉なので避けて呼んでいます。

 

 

「去世」「不在了」「上西天」などと

呼び方がいろいろあります。

 

 

しかし、日常で「死」を使うケースがあり

 

 

頑固な人 → 死脑筋

 

行き止まり → 死胡同

 

 

と他にも「死」を使っている言葉はあります。

 

 

その辺りは不吉と感じないようですね。

 

 

まとめ

 

物故

「物故」(ぶっこ)」の意味は「人が死ぬこと」

死んだ人への供養をする名称として使われることが多い

「物故」の語源は中国の古い書物「荀子 君道篇」

「逝去」は「物故」より丁寧な表現

「召天」はキリスト教の使う言葉

 

 

誰だって「死」は怖いものですが

「死」はけっこう身近な出来事です。

 

 

ペットの死、飼ってた昆虫の死など

日頃から何かしらの「死」に関わってます。

 

 

そういった「物故」を重んじる心は

日本人として持ち続けていきたいものです。

 

 

しんみりした話になっちゃいました(T_T)

 

 

 

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