うどんと言えば 讃岐うどん ですよね。
実は発祥は違うんです。
今日はうどんについて切り込んで参ります!
うどん発祥は福岡県?
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香川県が発祥に思えるでしょうが
福岡が始まりのようです。
円爾(えんに)というお坊さんが開いた福岡市の承天寺に
饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)
と書かれた石碑が建っているので間違いないでしょう。
円爾は鎌倉時代中期の人で宋時代の中国に渡って大陸の文化を学び
1241年に帰国した際、うどんの製粉技術を持ち帰ったと伝えられています。
石碑がある以上、確固たる証拠ですよね。
でも異議を唱える声もあがっております。
饂飩(うどん)の語源は中国から渡来した小麦粉の餡入りの団子菓子
混飩(こんとん) からきているという説があります。
これは 奈良時代の遣唐使 が持ち帰ってきたもので
そのあと平安時代に遣唐使として唐に渡っていた 空海 が
うどんを四国に伝えて讃岐うどんが誕生した説もあります。
これだと圧倒的に讃岐うどんのほうが歴史が古いです。
石碑を建てちゃったのはちょっと強引な気もしますね^^;
うどんのコシとは
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そもそも「コシ」ってなんでしょうか?
科学的な話になりますが、うどんには「グリアジン」と
「グルテニン」というタンパク質が入ってます。
弾力があって反発する力が強いタンパク質
粘り気が強く切れにくいタンパク質
この2つのタンパク質を食塩水と混ぜると「グルテン」という
網目状になった より強力なタンパク質が出来ます。
「グルテン」の結束力が「コシ」につながっているんですね。
さらにコシを強くする為に うどん工程には欠かせない
足踏み をします。
踏めば踏むほグルテンの網は絡み合い、より強固となるのです。
うどんの約90%は炭水化物(デンプン)で残りはグルテンなので
この配分やグルテンの強さで各地さまざな うどんが点在するわけです。
コシが強いほうが好かれる理由
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一番の理由に「インパクトの強さ」にあります。
メディアも多く取り上げている、
讃岐うどんのコシの強さと値段の安さは
唯一無二で衝撃があります。
プレハブのような製麵所の食堂でサラリーマンが
セルフでうどんを食べている光景は素朴さがあり、
一度は経験したくなるでしょう。
もちろん各地の うどん達も魅力は十分にありますが
強力な推しがなく、讃岐うどんに目がいってしまうんですよね。
コシのないうどんは需要ない?
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博多のうどんはコシがないってよく聞きますよね?
讃岐うどんに比べればインパクトはないですが
全国にまずいうどんは存在しません。
博多のコシのないうどんが有名なのは
コシがないのを逆手にとって 自虐ネタのように
おもしろおかしく言っていたのが拡散していったのです。
福岡出身のタモリさんが、以前司会を努めていた長寿番組
「笑っていいとも!」で
「福岡のうどんはコシがないからうまいんだ!」
と言っていたのが耳から離れないんです。
うどんは讃岐だと舌では認めているのに
心はそれを受け入れようとしていないもどかしさ…
私はつくづく変わった性格なんだと思います。
全国のうどん
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全国には特有のうどん達がいます。
北海道羊蹄山麓 |
豪雪うどん |
ジャガイモを一部使用 |
北海道足寄町 |
チホクうどん |
チホク小麦を使用 |
秋田県南部 |
稲庭うどん |
日本三大うどん |
宮城県蔵王町 |
甘ったれうどん |
甘みのあるタレを使用 |
山形県 |
ひっぱりうどん |
納豆やサバ缶などを混ぜて作ったタレ |
秩父地方 |
おっきりこみ |
野菜煮込み料理 |
群馬県 |
上州うどん |
つけ麵スタイル |
群馬県桐生市 |
桐生うどん |
「ひもかわ」という麺あり |
群馬県館林市 |
館林のうどん |
変わりうどんが多数あり |
群馬県渋川市伊香保町 |
水沢うどん |
コシがある |
木県佐野市 |
耳うどん |
耳の形をした麵 |
埼玉県加須市 |
加須うどん |
別名 門前うどん |
埼玉県周辺 |
冷汁うどん |
みそ味つけ麵 |
東京西部・埼玉東部 |
武蔵野うどん |
地粉を使った麵 |
埼玉県羽生市や京都で復活 |
一本うどん |
きわめて太い麺を使用 |
山梨県全域 |
ほうとう |
生状態から入れて煮込む |
埼玉県深谷 |
煮ぼうとう |
醤油味 |
愛知県 |
きしめん |
麺の形状が平たい |
群馬県桐生地域 |
ひもかわうどん
|
麺の形状がかなり平たい |
山梨県富士吉田市 |
吉田のうどん |
噛み切れないほど固い |
長野県埴科郡坂城町周辺 |
おしぼりうどん |
信州味噌を溶かしたつゆ |
長野県佐久地方 |
おにかけ |
味噌汁のうわずみで煮込む |
富山県氷見市 |
氷見うどん |
手延べの細麺 |
石川県小松市 |
小松うどん |
復興中の生うどん |
名古屋中京圏 |
香露(ころ)うどん |
冷やしうどんの別名 |
三重県伊勢市周辺 |
伊勢うどん |
柔らかくゆでた極太の麺 |
京都 |
京うどん |
細い麺をクタクタに煮る |
京阪神 |
こぶうどん |
昆布を乗せる |
灘五郷 |
かす汁うどん |
粕汁ベース |
大阪府南部 |
かすうどん |
油かすがトッピング |
大阪市の新今宮駅周辺 |
ホルモンうどん |
ホルモンの煮込みが具材 |
岡山県浅口市鴨方町 |
備中うどん |
商品名、手延うどん |
岡山県倉敷市 |
倉敷のぶっかけうどん |
甘みが濃く、具が多め |
岡山県倉敷市 |
しのうどん |
修行僧が食していた |
広島県江田島市 |
大豆うどん |
大豆を出汁と具で使用 |
徳島県鳴門市 |
鳴門うどん |
コシのない細麵、煮干し出汁 |
徳島県阿波市土成地区 |
たらいうどん |
「たらい」に移して食べる |
香川県 |
讃岐うどん |
県民の消費量トップ |
香川県多度津町 |
鍋ホルうどん |
鍋ホルモンの「しめ」 |
福岡・北九州・筑後方面 |
博多うどん |
ごぼ天がトッピング |
福岡県 |
丸天うどん |
薩摩揚げっぽい具材 |
福岡県 |
ごぼ天うどん |
ごぼうの天ぷら |
福岡県 |
かしわうどん |
鶏肉の出汁とトッピング |
長崎県五島列島 |
五島うどん |
手延べ製法でアゴ出汁 |
長崎県 |
あごだしうどん |
手延べ製法でアゴ出汁 |
大分県の佐伯市 |
ごまだしうどん |
だしを湯に延ばして食べる |
大分県 |
やせうま |
きな粉をかける |
九州北部地域 |
団子汁 |
味噌仕立てに平たい麵 |
宮崎県日南市 |
魚うどん(ぎょうどん) |
トビウオのすり身を麵に使用 |
全部で49品ありました。かなりのボリュームです!
これはラーメンの記事も書かないといかんな…
うどん発祥 コシが強いのが好かれる理由まとめ
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うどんのコシは2つのタンパク質の結束により生まれる
コシの強いうどんはインパクトで注目されやすい
全国にはバラエティーにとんだご当地うどんがある
全国のうどん巡りの旅とかおもしろそうですね。
まずは 日本三大うどん を制覇したいのですが
完全に定まっている訳ではないようですね。
香川県代表 「讃岐うどん」
秋田県代表 「稲庭うどん」
長崎県代表 「五島うどん」
群馬県代表 「水沢うどん」
富山県代表 「氷見うどん」
愛知県代表 「きしめん」